赤尾保志が心、医療、宗教との交わりを論じ合う
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vol.10
ゲスト
尚 弘子
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ホスト
赤尾 保志
赤尾保志対談シリーズ一〇回目のお相手は、琉球大学名誉教授で、農学博士の尚弘子さんです。 長い間、沖縄の「長寿」を栄養学の面から研究して来られました。 沖縄は明治一二年、藩が廃止されて新政府の政治体制に組み込まれ、長く続いた琉球王朝の時代は終わりを告げます。 今回の対談相手の尚弘子さんは、かつての琉球を治めていた、尚一族の外戚にあたる方です。 頂いた名刺には「沖縄科学技術大学院大学運営委員」「沖縄県文化振興会理事長」など、いかめしい役職名がいくつか並んでいましたが、対談中は終始、和やかな笑顔で、しかも凛として、よく通る声が大変印象深い方でした。 尚さんは、一九三二年生まれ、七十八歳を超えた今も、足腰を鍛えなければとスポーツジムに通っていらっしゃるということです。 梅雨の最中の五月、那覇市でお話を伺いました。
 医療では、時間が経過するなかで、経験的法則に基づき裏打ちされた技術が活用利用されています。 肉体に対し侵襲性の強い作業が行なわれるのが医療行為であるためです。宗教は、空間の中で常に現在形の言葉で 多くの物事を言い表しています。A.C.1130年クレルモンの宗教会議において、修道院内での医療行為が禁止されました。 心と肉体との問題を分離した画期的なできごとでした。
 この3つの題目である心(有限と無限のいのち)・医療・宗教を等距離で論じ合おうということには、 この本に目を落としていただける多くの方々に問題提起をしてみたいという思いがあります。
 夫々の専門分野の方々がその領域を超えて考える一助になることを願っております。
赤尾 保志
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